人にやさしく

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小瀧です。
今月は祖母を訪ねて栃木県に行って来ました。
Uターン以来なかなか機会を作れず今回は母の帰省に便乗。
 
米寿も近い祖母は病気ひとつしたことのない健康長寿!
だったのが、ここ数年は認知症がゆるやかに進行中。普通に会話もできるし介助も必要ないけれど、物事を点で認識できても線や時系列では繋がらない様子。
 
毎朝、不思議そうな顔で「あなた、だあれ?」
「孫のえりだよ。昨日の夜遅くに着いたんだよ。びっくりさせてごめんね」って毎回答える。
「そっか、えりちゃんか。とおーくからよく来たねえ」
おしゃべりな祖母の問いかけは夜寝るまで。
 
「お腹減ってない?お茶いれようか?」
「お布団はしいたの?どの部屋で寝るの?」
「お風呂はわかしたんだっけ?何時に入る?」
 
1日に何十回、ときに数秒おきに繰り返される会話。
毎回テキトーにならないように目線を合わせて適当な返事をする。
これ、かなりきつい。
 
ひと息つこうとコーヒーを淹れて気が緩むとだいたい姿を見失う。あわてて家中を探し回ってやんわりとリビングに誘導する。
――その辺に置いたスマホや財布を“好意で”片付けてくれたり(もちろん本人は忘れちゃう)、遠くから来た孫に何かプレゼントしようとタンスの中身を全部引っ張り出してくれたりと、目が離せない。この家において失くし物は自己責任である――
 
そんなふうになっても、誰かを口撃したりネガティブな言葉が一切でてこないのが祖母の尊敬するところ。
何度も何度も何度も同じことを言うけれど、その内容は誰かを気遣うものばかり。
いつも豪快に笑って、ご機嫌に歌を歌う。
 
わたしには到底できそうにないし、きっと周囲を振り回してしまう気がする。
ど、どうしよう?
 
できることなら「困った人ね。でも、この人には親切にしてもらったもの」と一度か二度か何度か大目に見てほしいので、今のうちに周りの人に親切にしておこうと考えながら田舎をあとにしました。
 
そんなことがあったので、乗り換え駅で困っているご婦人やお姉さんのお手伝いをかってでてみたり。
いつもなら、警戒されたら嫌だなって躊躇してしまうのだけれど。
 
情けは人の為ならず。と思いたいし
そのためには、気持ちや時間に余裕をもっておかないとなあと、考えさせられました。
 
それではまた。よい週末を。